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『ネオンの受難(裏元素)』


「ねーおん〜」
 時計塔の上で、ポカポカと日向ぼっこをしていたとき。
 階段の方から元気な声がして、テルルがひょこっと顔をのぞかせた。
「あ、テルルー。どうしたの?」
 にこっと笑うネオンに、テルルは特上の笑顔を返し、そのままダッシュで彼に抱きついた。
「えへへー、あたかーい」
 陽が当たって、暖まった服が気に入ったのか、テルルはすりすりと頬を押しつける。
 今日は、耳とおそろいのしっぽも、おしりのところにつけている。
「ってちょっと、テルルってば、うわ!」
 そのままぐいぐいと押しつけられたテルルの頭に耐えられず、仰向けにその場へ押し倒された。
 空を背に、きょとんとしたテルルと、目が合う。
 が、次の瞬間、彼は無邪気な笑みを浮かべると、ネオンのシャツをたくし上げた。
「な、なにするんだよ、」
 慌ててシャツを引っ張り下げようとするけれど、体勢の不利もあって、うまくいかない。
 テルルはいつも楽しそうな大きな目を、にっこりと細めて、言った。
「エッチするの」
「しないよっ、」
 間髪入れずに言い返し、近づいてくるテルルの頭を必死で押しのけようとするけれど、ペロッと胸を舐められて、そのまま力が抜けてしまう。
 酸素を操って、ほっぺや耳を舐めてくるテルルを酸欠にしてしまうことは出来るけれど、自分より年下のテルルがすごい苦しいのは何だか可哀想で、気が引けてしまう。
 時折、揺れるテルルのつけ耳の影から、太陽が顔をのぞかせて、それがとてもまぶしい。
「やっ、」
 ちゅう、と乳首を吸っていたテルルの手が、不意にズボンに触れて、ネオンは身をすくませた。
 いったん愛撫が止み、ぐったりと力の抜けたネオンから、よいしょ、よいしょとテルルはズボンを抜き取る。
「えへへー、エっチー」
 楽しそうな声をあげて、テルルはもう硬くなっている、ネオンの脚の間に唇を付けた。
 ちゅっ、と強く吸い上げると、唇を噛んでネオンが背中を反らす。
 それが何だか楽しくて、テルルは無邪気に、吸うのを繰り返した。
 「て…、テルル、もうやめてよ」
 目を涙で潤ませて、ネオンの指がテルルの髪に触れた。
 テルルは顔を上げ、こてん、と首をかしげる。
「て〜るる〜?」
 歌うように言うと、小さいけれど意外に器用な手で、今まで口に含んでいたものをしごきだした。
 ネオンは苦痛と喜悦がごっちゃになったような顔をして、必死で声をこらえる。
 袖口をぎゅっと唇に押し当てて、眼をきつく閉じながら、…あっけなく、テルルの手の中へ気持ちいいのを出してしまった。
 荒い息を落ちつけようとして、テルルの無邪気な眼差しと眼があって、何だか泣きたくなった。
「ひゃっ!!」
 不意におしりに触られて、文字通りネオンは飛び上がった。
 テルルは普通に、ネオンので濡れた指を、後ろの穴に這わせている。
「も、もうやめようよ…」
 身体をよじって逃れようとするけれど、さっきの疲れと、くちゅくちゅと身体の中へ入れられる指に、力が入らない。
「僕もするぅ」
 テルルはズボンをずりおろすと、うつろに目を濡らしている、ネオンの唇にそれを押し当てた。
「んうっ、」
 否応なく口の中に押し入ってきたテルルのものに、ネオンは眉を寄せた。
 逃れたくて頭を反らそうとするけれど、ぐっとテルルに押さえられて、逃げられない。
 そうしながら、テルルは細い指で、耳の穴をくすぐってくる。
 微妙に頭を前後させられて、苦しいのから逃げたくて、夢中で舌を動かした。
「はう…、」
 テルルは身体を離すと、ネオンの両足を抱え上げて、ぐいっと腰を押しつける。
「いっ、嫌ぁっ、」
 そんなに大きくはないけれど、押し入ってきたテルルに、思わず悲鳴が上がった。
 身体をつなげたまま、不覚にもこぼれ落ちた涙を、テルルが舐めとっていく。
「ネオン、なかないで?」
 ちゅっ、とほっぺにキスをして、そのままテルルは動き出した。
 幼いせいか、自分の気持ちよさだけを追っている責めも、時折気持ちいいところをこすって、狂いそうになる。
「い、嫌、テルル、テルルっ」
 半分動物みたいなテルルの責めに、しがみついてネオンは身もだえした。
「あ、ああぁっ、」
 そしてきつく締め付けながら、二人一緒にイってしまった。


「…うぅ…」
 虚ろに仰向きながら、身体を離したテルルがねばねばをふきとっているのを見やる。
 まだまくられたままのお腹が、ちりちりと太陽にあぶられる。
 のろのろとした手つきで、シャツを直していると、にかっと笑ったテルルと眼があった。
「ネオン、スキー」
「うー…」
 ぽよぽよと揺れるテルルのつけ耳をぼんやりと見つめながら、自分でもよく分からない返事をする。
 確かボクはさっきまで、平和に日向ぼっこしてたんじゃなかったっけ?
「おもしろかったぁ? またするぅ」
「もうしないよ、」
 きぱり、と言い放ったけれど、聞いているのかいないのか…。
 漠然とした不安を抱えながら、寝てしまったテルルにぎゅうっと抱きつかれて、ネオンはどこまでも青い空を、ぼおっと見つめていた。